2006.05.31

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シュヴァスマン・ヴァハマン彗星B核と網状星雲 - 5月15日未明撮影 (Comet C/73P Schwassmann-Wachmann, May 15, 2006 - Comet meets Veil Nebula)

シュヴァスマン・ヴァハマン彗星B核と網状星雲 +-+ Comet C/73P Schwassmann-Wachmann, May 15, 2006 - Comet meets Veil Nebula
May 15, 2006, 2:22 AM Japan (GMT+09:00); Canon EOS Kiss Digital N (350D); Canon EF 100mm F2.0 -> F3.5; Takahashi EM-1 equatorial mount; ISO 100, 120 sec x 30 frames; location: Mt. Hachibuse (Tonami city, Toyama prefecture, Japan)

公開がちょっと遅くなりましたが、5月15日未明のシュヴァスマン・ヴァハマン彗星(シュワスマン・ワハマン彗星)B核。網状星雲とのランデブーをなんとか撮影することができました。中央やや右の弧状の天体が網状星雲です。100mmレンズで撮影したものをトリミングしています。

これ、結構な労作なんです。この日は強烈な月明かりがあった上に透明度も良くなく、鉢伏山(富山県砺波市)でも3等星が見えるか見えないかというコンディションでした。そこで駄目もとで感度を100まで落として1コマあたりの露出時間を長めにとり、総露出時間を稼いでみました。100mmF2をF3.5に絞り、2分露光で30枚、計1時間。

で、この元画像 (当然RAWで撮影) を苦労して画像処理したわけです。その処理について紹介したいと思います。

Fragment B of Comet73P/Schwassmann-Wachmann met Veil Nebula, taken at Sunday May 15, 2006, 2:22 AM Japan (May 14, 2006, 17:22 GMT). This fragment was passing almost the nearest position from the earth at that moment. Please note that this image was taken under strong moonlight. Also, sky's clarity was not very good. Stars of only upto magnitude 3 were visible with naked eyes. Thus, I did total of 1 hour of exposure to take this image.

1時間も露出すると彗星は大きく動いてしまいますので、恒星基準でコンポジットすると彗星核が流れてしまい、彗星基準でコンポジットすると恒星が流れてしまいます。そこで彗星基準でコンポジットした画像と恒星基準でコンポジットした画像をそれぞれ用意し、その2枚をうまく合成したんですが、これ、すごい手間がかかるんです。

ふつーに彗星基準でコンポジットすると、線状になった恒星が彗星とカブってしまい、恒星基準コンポジット画像との合成の際に支障が出ます。そこで、彗星基準でコンポジットする前に、元画像30枚全ての彗星上およびその周辺の恒星を手作業で消去してみました。これ、結構細かい作業で疲れるんです。しかも30枚。。。アホだね、もうw

恒星基準コンポジットの方は、彗星が写ったままだと合成に支障が出るので、こちらは彗星を消去する必要があります。こちらは10枚づつ合成してから彗星周辺を比較暗コンポジットして消去しています。

あとは、彗星基準コンポジットの画像と恒星基準コンポジットの画像を合成し、周辺減光を補正してからトーンカーブ調整で淡い星雲を抽出すれば完成。周辺減光補正には Russel Croman 氏作の Photoshop プラグイン、GradientXTerminator を使っています。簡単確実に周辺減光を補正できるあまりに素敵なツールです。そのうちにこのツールの使い方を詳しく紹介したいと思いますのでお楽しみに。

完成画像ですが、苦労した割には正直あんまりパッとしない出来かも。網状星雲がも少しはっきり写ればなぁ。今回の撮影地である鉢伏山(富山県砺波市)は標高500m程度なんですが、標高1000mをぐらいのより好条件の観測地で撮影すればもっと良く写ったんだろうなぁ。そんな場所まではなかなか行けませんが(^^; 彗星と星雲の貴重なランデブーを撮影できただけでも良しとしましょう。

If you are an astrophotographer, you know that this comet was moving fast and you were not able to take it at rest with long exposure, just like in this image. What did I do? First, individual exposure should be short enough to take the comet at rest. I did 30 frames x 2 min individual exposures. Then, I created two composite images: one was combined relative to the stars, and another was combined relative to the comet. And finally, I combined those two images to create final image :)

Thank you Russel Croman about GradientXTerminator. This photoshop plugin was very helpful to create this image :)

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