2009.07.22

天文 : トカラ列島付近の皆既日食に伴う部分日食 (Partial Solar Eclipse)

20090722_eclipse.jpg

天候の悪かった地域も多かったようですが、幸いにも富山県高岡市の自宅からは見ることができました。最大食分となった午前11時過ぎの撮影。約70%強欠けたらしいです。

正直酷い画質ですが、コンデジでもこの程度は写るという例ということで。なお、このコンデジは防水・耐衝撃でラフに使えるという点が売りの機種であるため、画質面は犠牲になっている気がします。コンデジの機種次第ではこれよりずっとマシに写るんじゃないかと。

撮影データ: 撮影日時=2009年7月22日(水) 午前11時5分 (最大食分前後) / PENTAX Optio W80 (最近発売されたばかりの防水コンパクトデジカメ) / ND400フィルター×2枚重ねで減光 (このカメラにはフィルター枠が無いので手でレンズ前に押し当て) / 三脚使用 / 光学ズーム最大 (35mm判換算140mm相当) / 2秒セルフタイマー使用 (このカメラにはレリーズやリモコンが無いので、シャッターボタンを押し切った2秒後に撮影させることで手振れを避ける) / スポット測光 / 露出補正+2段 (背景の雲も写すためにあえて露出オーバーに) / ISO400 / F5.5 / シャッター速度1/4秒

減光にはND400フィルター2枚重ね (減光率 1/160000 = 0.0006%) ですが、このフィルターは太陽専用ではないために赤外線カットが充分ではありません。手持ちの一眼デジカメ用200mmズームレンズに合うフィルターなんですが、私の一眼デジカメの場合、構図合わせは光学ファインダーを覗くしかなく、このフィルターでは危険です。よって、液晶画面で安全に構図合わせができるコンパクトデジカメでの撮影を選択しました。背景の雲も写したかったためにあえて露出オーバー。

20090722_eclipse2.jpg

露出オーバーではない画像も載せておきます。午前10時45分の撮影、太陽付近だけをピクセル等倍でトリミング。

このカメラの場合、スポット測光で露出補正マイナス2段にしても露出オーバー気味になりましたが、ストロボを発光させるとそれに伴い露出が抑えられました。ただし、行き過ぎてアンダーですね。このときは三脚は使ってなかったのですが、シャッター速度が 1/250 秒だったのでブレずに撮れました。

しかしISO400でこのノイズ・・・正直画質はあんまり良くないですね。防水・防塵・耐衝撃でラフに使え、しかも価格もそう高くないというのが売りのカメラなので、あまり画質を求めるようなカメラではないですが。

撮影データ: 撮影日時=2009年7月22日(水) 午前10時45分 / PENTAX Optio W80 / ND400フィルター×2枚重ねで減光 / 三脚なし / 光学ズーム最大 (35mm判換算140mm相当) / スポット測光 / 露出補正±0 / ストロボ発光 (これにより露出が抑えられる) / ISO400 / F5.5 / シャッター速度1/250秒

TV各局で各地の様子の生中継も見てましたが、トカラ列島や屋久島では曇って見れなかったようです。真っ暗になった地上の様子だけが紹介されていました。雲を避けて移動できる船上観測では見れた人も多かったみたいですね。

NHKでは一般人が立ち入れない硫黄島からの中継をやっていましたが、幸いこちらでは晴れ、皆既中の太陽の縁を超望遠で撮影していました。露出は控え目だったためにコロナの広がりはあまり写っていなかったものの、プロミネンスがくっきり写っており、迫力あって素晴らしかった。さすがはNHKです。

一方、同じNHKの船上からの中継では、皆既に入った瞬間、痛恨のピンボケ。AFにしてて、急激な光度変化にカメラが対応仕切れなかったんでしょうけど、入り際のダイヤモンドリング撮影失敗!! プロらしくないミスでおいおい、と思って見てました (^^;

皆既日食で見えるコロナは結構な広がりがあるのですが、あまりに輝度差 (ダイナミックレンジ) が大きいため、その広がりを撮影するために強めの露出をかけると太陽の縁付近が露出オーバーになり、逆に太陽の縁付近を適正露出で撮影すると、コロナの広がりはわずかしか写りません。

一方で人間の目は、カメラなどとは比較にならないぐらいに広いダイナミックレンジに対応できます。

つまり、TVを通して見る皆既日食の映像は、決してその本当の美しさを伝えてはいないのです。

静止画レベルでは、数百分の1秒程度の短時間露出から10秒を超えるような長時間露出まで多段露出で撮影しておき、それを後で合成して広いダイナミックレンジを再現する、という手法が用いられます。その画質はTVカメラの映像とは比較にならないぐらい素晴らしいものになるのですが、結局、紙、画面を通して見ることになります。紙や画面の持つダイナミックレンジは限定的です。日食の持つ幅広いダイナミックレンジを、紙や画面の狭いダイナミックレンジに上手く圧縮したところで、その本当の美しさを伝えているとは言えません。

皆既日食の本当の美しさを見たいなら、やはり皆既帯まで赴いて、この目で見るしかないのです。

私はまだ見たことがないのですが、世の中でもっとも美しいとも言われるこの現象、一度はこの目で見てみたいものですね。

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