2009.08.09

釣り : 今期初の落とし込み釣り

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海は相変わらず濁りっぱなし。こういうときって、前打ち/落とし込み釣りには好条件なんでは!? ということで、今期初の落とし込み釣りをやってみた。

前打ち/落とし込み釣りとは?

前打ち/落とし込み釣りとは、カニやイ貝 (カラス貝) の餌をゆっくりと沈めていって黒鯛 (チヌ) を狙う釣法。黒鯛は上から落ちてくる餌への反応が良く、あたかも自然に堤防やテトラからはがれてきたかのようにゆっくりと自然に餌を目の前に落とし込んでやれば、食いついてくるというわけだ。そしてこの釣り方では、40cm前後~50cm級までの型の良い黒鯛が狙える。この釣り方は通年可能だが、最盛期は夏場なのかな。

前打ちと落とし込みの違いは、テトラ帯等で底を探るのが前打ち釣りで、堤防でヘチを狙うのが落とし込み釣りだ。落とし込み釣りはヘチ釣りとも言われる。ただ、落とし込み/ヘチ釣りにはいくつかの流儀があり、落とし込み釣りとヘチ釣りは別の釣り方だという考え方もあるようだ。

前打ちの場合、底を広く探るため、5~6mぐらいの長めの竿を使う。足元から離れた位置まで探るために前打ちと呼ばれる。落とし込みの場合は、堤防のヘチのうち、イ貝がべったり張り付いた表層~中層まで (主として海面から3~4m下まで) を重点的に探るため、長さのある竿は必要なく、取り回しと釣趣の面から3m程度の短竿が好んで用いられる。ただし、目印仕掛けを使う場合はヘチを狙う場合でも長めの竿が好まれるようだ。

黒鯛の場合、この釣り方ではアタリは微妙だ。ひったくっていくようなアタり方はほとんどして来ない。落ちてきた餌を軽くくわえてみただけ、みたいなアタリ方が多い。それは、わずかに引きこまれたり、ラインが軽くゆれたり、餌の沈み込みが不意に止まったりという形で表れる。ラインのわずかな変化からアタリを判断する必要があるため、見やすい蛍光色の道糸 (2号~3号程度) と、糸ヨレの出にくい太鼓リールの組み合わせがよく用いられる。

あとは、ハリスとしてフロロカーボンの1.5号~2.5号を1.5m~2m程度、針はカニ専用チヌ針やイ貝専用チヌ針の3号~5号、これにB~3B程度のガン玉を打つ。取り込み用のタモは必須。以上がこの釣り方に必要なものの全てだ。

餌は先に触れたとおり主としてカニとイ貝だが、基本はやはりカニだろう。イ貝の場合、餌取りに強く、カニより大型の黒鯛が狙える傾向にあるらしい。しかし、餌取りに強いというか、黒鯛だけしか喰ってこないと言って良い。当ればデカイが、半日やって一度もアタリが無いなんてことがめずらしくない。ほとんど修行みたいなもんだ。自分にはとてもやってられない。これに対し、カニの場合はフグや根魚など、黒鯛以外もほどほどに当ってくるので、黒鯛が釣れなかったとしても、全く何も釣れないということはあまりない。

冒頭の写真は、カニ専用チヌ針に2Bのガン玉を打ち、カニ餌を付けた例。カニ専用チヌ針の場合、ガン玉を打つ位置が平らになっており、打ったガン玉がずれにくいようになっている。カニは、腹側の端から針を入れ、甲羅側に針先を少し出す。通称、ふんどし掛けと呼ばれる付け方。この付け方だと、腹を下にした姿勢で安定してゆっくり沈んでいく。まさに自然な沈み方。加えて、カニへの負担が小さめで長持ちし、底に着いた際にカニが底を掴むので、底取りがやりやすく根掛かりし辛い。

釣り方としては、まず必要分のラインを予め出しておく。穂先を高く上げた状態で、餌が水面よりやや上になる状態にすればOK。餌を水面に落としたら、あとはラインが張らず緩めずの状態を維持するよう、餌の沈み込みに合わせてゆっくりと穂先を下げていく。違和感を感じたら軽く穂先を上げて聞いてみて、重みを感じたなら大きくあおってアワセる。狙ったタナまで沈めてもアタリがなかったら、魚を驚かせないようにゆっくりと仕掛けを上げ、別の場所に落とす。こうやって歩き回りながらあちこち打っていく。

落とし込み (ヘチ釣り) の場合は、堤防のヘチぎりぎりに餌を落とす。目安としては、30cm以内。アタリはポイントや状況にもよるが海面から2m~4m程度の深さで当ってくることが多く、深さのある堤防であっても、中層より深くを探る必要はあまりない。

前打ちの場合は、底に着く直前でのアタリが多い。毎回しっかり底取りし、底の地形をイメージしながら探っていく。

今期初の落とし込み釣り

前打ち/落とし込み釣りについて一通り説明してみたが、私は去年始めたばかりの初心者だったりする。去年夏は落とし込み (ヘチ釣り) で最大 30cm 弱、前打ちでは最大 37cm の黒鯛を仕留めている。今年春のホタルイカパターンのルアチヌでは 45cm まで仕留めているものの、前打ち/落とし込みでは 40cm オーバーはまだ釣れていない。ということで 40cm オーバーが当面の目標。

前打ち/落とし込み用の竿としては、U字ガイドと呼ばれる糸絡みし辛いトップガイドを用いた専用竿が各種出ているが、専門的にやるわけでなければ専用竿は必須ではない。普通の磯竿やルアーロッドでもとりあえずOK。ということで去年は、前打ちも落とし込みも普通の2号磯竿で済ませていた。リールはやはり太鼓リールが良いので、フジの FRP-20 を使っている。とっくに生産終了になっている品だが、古くからやってる釣り具屋で見つけて購入。新品で1500円ぐらいだったかな。

今年は、前打ちには磯竿、落とし込みには磯竿をルアーロッド風に改造した2.7mの竿を投入していくことにする。そして今日は落とし込み。

ポイントは去年もよく行った新湊の某波止。濁りは大、風は北風少々、波気は中~小。潮周りは中潮、午後4時前の満潮を過ぎた午後4時半開始。餌はカニで。ポイントに向かう途中、40cmぐらいの黒鯛をストリンガーにぶら下げたヘチ釣り師が帰っていった。ポイントに付くと、私以外にも2人ほどヘチ釣り師が居る。濁りも波気もいい感じだし、期待は高まる。

だが、最初の1時間は何のアタリもなく過ぎていった。でも、仕掛けをゆっくりと落とし込みながらラインを見ているだけでも結構楽しいと感じたりもする。波に癒してもらってる感じ。

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午後5時半頃、ごく軽くガツっというアタリを感じる。カニのハサミが片方かじられていた。同じ場所にもう一度沈めると、15cmぐらいのフグが釣れた (リリース)。この釣りではすごく定番の外道である。この後、フグと思しきアタリで餌だけ取られるケースが何度か。

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午後6時20分頃、3m ほど沈めたところで仕掛けが沈まなくなるのに気付いてアワせる。するとヘチにへばり付くような感じの引き、大したサイズではなく簡単に浮かせ、タモで掬う。25cm ほどのキジハタ (リリース)。富山湾での前打ち/落とし込みでは定番の外道。自分の限られた経験では、前打ち/落とし込みでは20cm弱~25cmぐらいのサイズが多く、なかなか良型は出ない感じだが、数は黒鯛よりよく釣れる。

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カニを丸呑み、綺麗に唇に針掛かり。この釣り方では魚種問わず唇へのヒットが多い。無理に抜き上げたり、堤防の上に置いたりしないようにすれば魚体へのダメージは最小限だろう。ちなみにこのカニはまだまだ元気だったのでこの後も使えた。すぐにフグに取られてしまったが。

この日は暗くなって糸がほとんど見えなくなる午後7時半頃までやったが、キジハタをゲットして以後は1~2度ほどフグに餌を取られた以外はアタリはなく、残念ながら本命の黒鯛は、それらしきアタリすらなかった。それでも、久々にやった落とし込みはなかなか楽しめた。この釣り方やっぱ好きかも。

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これは去年夏に前打ちで釣った最大サイズである37cm。2008年8月末、新湊のテトラ帯にて、餌カニ。大物とは言えないが、今年春にルアチヌで 39cm~45cm を仕留めるまでは自己記録だった。今年は前打ち/落とし込みでの 40cm オーバーが目標。

Category: 釣り

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