2009.09.26

アクアリウム&ビオトープ : カメの飼育に! 自作複合フィルターシステム

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カメは水を激しく汚す。観賞魚用の一般的なフィルターの能力ではとてもろ過が追いつかない。よって、水槽内レイアウトは極力シンプルにし、ろ過器は用いず、毎日水換えを行なう、という飼育法が割と一般的だ。

しかし、砂利を敷いたり石組みで陸場を作ったりしてしまうと、毎日水換え、というわけにもいかない。屋内飼育なら特にそうだ。ましてや冬場に加温飼育中だと、20Lもの温水を毎日作って交換、というのはかなり厳しい。

そこで、強力なフィルターシステムを自作してみた。上部フィルター、ポリタンク式外部フィルター、底面フィルターを繋いだ贅沢なシステムだ。自作とはいえ大掛かりなシステムなのでお金もそこそこかかってはいるが、同等のシステムを市販品だけで組む場合に比べれば安いものだろう。

クサガメやイシガメ、ミドリガメ (ミシシッピーアカミミガメ) をはじめ、各種のヌマガメ、水棲カメの飼育にいかがだろうか。

模式図による説明

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写真からでは全体の把握は難しいので、やや簡略化したものではあるが模式図を用意してみた。

まず水槽からの水はポンプによって汲み上げられ、上部フィルターへ。この上部フィルターは物理ろ過専用であり、ろ材はウールマット (白マット) のみ。これはすぐ汚れるので、週1かそれ以上の頻度で洗う。

上部フィルターからの排水は水槽下のポリタンク式外部フィルターに入る。外部フィルターに入った水はフィルター内部のホースによりフィルター底部に導かれ、ろ材による生物ろ過の後、上部の排水口へ。

そして、外部フィルターからの排水が水槽内に戻される。模式図では省略したが、水槽内への排水は底面フィルターに直結し、底面フィルターを吹き上げ式で動かしている。

ポンプは、水槽から上部フィルターへの揚水用の1個だけ。外部フィルターから水槽内への水の循環は、サイフォンによる。

外部フィルターへの入水は、水槽の水面より高い位置にある上部フィルターから落とされている。外部フィルターからの排水は水槽内であるが、水槽の水面は上部フィルターより低い。この高低差により水が回り、外部フィルターから水槽へと自然と水が戻っていく。

外部フィルターは水槽より低い位置にあるわけだが、これは問題ない。入水側の水面の高さが、排水側の水面の高さより高くなっていればそれでOKだ。

※この図では、上部フィルターからの吸水が外部フィルター底面、外部フィルターからの排水が外部フィルター上面からになっていますが、当初この方式で運用してみたところ、外部フィルター内にエアが溜まった際に循環がストップしてしまうことがありました。そこで、上部フィルターからの吸水が外部フィルター上面、外部フィルターからの排水が外部フィルター底面からになるように接続を逆にしたところ、この問題は解消できました。

全体像が把握できたところで、各部の詳細を説明していく。

水槽からポンプへ

ポンプ

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ポンプは単純に安いからという理由で MAXI-JET (マキシジェット) MJ-250 を使用。 2500円弱で購入。水中でも使用可能な水陸両用ポンプ。能力的には必要最小限だが、必要充分でもあると思う。

ポンプが強力で流量が多いと、上部フィルター→外部フィルター→水槽のサイフォンによる循環能力を超過し、上部フィルターのオーバーフロー管からどんどん水が溢れるという状況になる。それでも大きな問題は無いし、物理ろ過能力は向上すると思うが、あまり意味は無い気がする。ポンプの能力は、ちょろちょろと水を流せるという程度で充分だろう。

このポンプは、排水口には内径13mmのホースがそのまま挿せる。吸水口は排水口より大きくなっており、そのままでは内径15mmのホースでも挿せないが、縁を少し削ると内径15mmのホースを差せるようになる。

ポンプへの呼び水

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この手のポンプは、空気を噛むと能力が落ちるのではないかと思う。そこで、ポンプは水槽の水面より下に位置するように設置し、水槽からポンプに繋がる配管には空気抜き穴を設け、完全に空気を抜けるようにする。

空気抜き穴は、塩ビ管のキャップにドリルで適切な大きさの穴を開けた後、エアチューブ用のジョイントを接着する。接着剤は、スコッチ (3M) の強力接着剤・プラスチック用 を使っている。この接着剤はポリプロピレンの接着も可能で、耐水性も割と高いようだ。

空気抜き穴にはエアチューブを接続し、このエアチューブを吸って配管内の空気を抜く。このとき、ポンプの排水側に接続したホースを指を入れる等して塞いでおき、排水ホースの口は水槽の水面より高い位置になるように持っておくこと。

排水ホースの口をふさがないと、空気抜き穴のエアチューブを吸っても排水ホースの口から空気が入ってくるだけ。そして、排水ホースの口が水槽の水面より低くなっていると、配管の空気が抜けてサイフォンが繋がった際、排水ホースの口から水があふれ出す。

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空気抜きは、自分はローテクに口で吸ってやっているが、水槽の水を多少口に含んでしまうことになり、衛生上好ましく無い。できれば、何らかのポンプを用いるべきだろう。灯油ポンプの吸水側にエアチューブ用のジョイントを接続すると使いやすいかもしれない。

空気抜き穴に繋いだエアチューブの端は、空気抜きが済んだら逆流防止弁を付けて水中に放り込んでおく。水槽内に放り込んでもいいが、それだと少々見苦しいので、水槽の横に高めの容器を置いて水を張り、そこに放り込んでいる。

なお、空気抜き穴のエアチューブは徐々に空気を噛んでくるので、空気を噛みすぎてサイフォンが切れる前に定期的に空気を抜き直す必要がある。

私の場合、ポンプからは使用開始直後には若干の水漏れが見られるので、ポンプの下には水受け用の皿を置いている。この水漏れは放っておけばそのうちに目詰まりして収まってしまうことが多いようだが、長く続く場合は何らかの対策が必要になるかもしれない。

ポンプには物理ろ過を通す前の水が入ってきているので、ポンプ内にはどうしても汚れが溜まる。定期的な洗浄が必須だろう。このポンプは簡単に洗浄できるように出来ている。

上部フィルター

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物理ろ過専用の自作簡易上部フィルター。ろ材はウールマット (白マット) のみ。ポンプで汲み上げられた水槽の水は、この上部フィルターに入る。ウールマットはどんどん汚れるので、定期的な洗浄が必要。

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水槽の幅に合わせたケースに吸水口、排水口、オーバーフロー管をそれぞれ設けている。オーバーフロー管は必須ではないが、万一排水口が詰まった場合に備えて極力設けるべきだろう。

ケース内には一回り小さなケースを入れてその中にウールマットを敷き、そこに吸水口からの水を落としている。小さなケースの底には穴をたくさん開けてあり、その穴から外側のケースへと排水される。外側のケースに排水された水は、排水口から外部フィルターへ落とす。

排水口には、ケース外側に空気穴を設けてある。排水口から水が落ちる際、空気を結構噛んでしまうのだが、この空気穴があることにより、噛んだ空気がある程度そこから排出され、流れがスムーズになる。空気穴の上部の高さは、オーバーフロー管より高くしておくこと。オーバーフロー管より低いと、空気穴がオーバーフロー管になり、排水口が詰まった際にはそこから水があふれてしまう。

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排水口の設置位置は低く、上部フィルター内の水位は必要最小限だ。ウールマットの上面より水面の方が低いので、ウールマットに落とされた水は、ウールマットを通らずに左右へ流れ落ちることが無く、確実にウールマットを通過して物理ろ過を受けるようになっている。

ウールマットに水を落とす散水器はかなりいい加減な作りで、広範囲に均一に散水できるような代物ではなく、ウールマットの中央付近に水を落とすのみだ。中央付近は徐々に詰まり、水の通過位置は徐々に周辺へと移動していくわけなので、別にこれで問題は無いだろう。

ちなみにこの上部フィルターは当初は無く、ポリタンク式外部フィルターとポンプ、底面フィルターだけで運用していた。物理ろ過と生物ろ過を分けていなかったので、外部フィルターから排出されたゴミが底面フィルターを詰まらせてしまった。そこで、この物理ろ過用の上部フィルターを新たに組み込んでみた。この上部フィルターは作ってから間もないので、長期的な運用でうまくいくかはまだ未知数だ。

上部フィルターの自作のポイント

吸水口、排水口、オーバーフロー管をどうやって取り付けるかがポイント。

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(1) このようなネジ式のバルブソケット (内径13mmの塩ビ管用) を使うのだが、

(2) 私が入手したものは、そのままでは奥までねじ込んでも噛み合わなかった。

(3) そこで、メスネジパーツの

(4) 先端部分だけをカット。ネジ山はわずかに残る程度で多分充分だろう。バリは丁寧に取り除く。バリの除去にはホットナイフ (ハンダこての先端がナイフの刃になってる奴) が便利。

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(5) 薄く切り取ったメスネジパーツをオスネジにねじ込む。削りカスを噛んだり、切断時にねじ山が変形していたりして固いので、工具を利用してガッチリ奥までねじ込む。

(6) すると綺麗に噛み合うパーツの出来上がり。

(7) ジョイントに先端を少し削った塩ビ管を挿せば

(8) 内径15mmのホースを挿せる。

これら (1)~(8) までの工程は、丁度いいパーツが無かったゆえにやむなくやったもので、丁度いいパーツがあれば省くことも可能だ。たとえばタカギのホースジョイント (G004)は、外部フィルターのキャップに取り付ける吸水・排水口として実際に使っている。

あとは、上部フィルターとなるケースにこのパーツが差し込めるだけの穴を開け、接着剤を塗布してパーツをがっちりねじ込めばOK。接着剤はポリプロピレンにも対応できる前出のスコッチ (3M) の強力接着剤・プラスチック用を使うと良いだろう。

ケースへの穴あけには、ハンダこてとホットナイフを併用すると良い。まずハンダこてで穴あけし、仕上げにホットナイフでバリの除去等の整形を行なう。ハンダこてでの穴あけの際は、まずはやや小さめに開け、ちょうど良い大きさになるまで少しづつ広げて行くと良いだろう。

ポンプから吸水口への接続だが、MJ-250 を使う場合、MJ-250 の排水口に合うホースは内径13mmであり、上部フィルターの吸水口に内径13mmの塩ビ管を用いれば、それに合うホースは内径15mmだ。よって、ポンプの排水口と上部フィルターの吸水口の中間にホースジョイントをはさみ、ホースの径を変換する必要がある。

なお、私の場合、上部フィルターの使い始めに、排水口の取り付け部から少し水漏れした。これは、すぐに目詰まりして止まってしまった。

外部フィルター

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10Lポリタンクで自作した大型外部フィルター。吸水口からの水はフィルター内部のホースによりフィルター底面に導かれ、ろ材による生物ろ過を受けた後、上部の排水口より排出される。

10Lのポリタンクは安く、1000円もしない。置き場所の都合から10Lを選んだが、成体のカメの飼育を考えた場合、10Lというのは必要最小限なのかもしれない。人によっては、20L×2個連結、なんてことをやっている人も居る。さすがに20L×2個までは要らないかもしれないが、置き場所に余裕があるなら20Lを選択しておきたい。

メインのろ材は、地元のショップで購入したショップブランドのガラス系リングろ材 (3000円で7~8L)。それだけでは少々スペースが余ってもったいないので、ダイソーで購入した洗車スポンジ (抗菌剤等が使われていないもの) を細かくカットして小さいネットにいくつかに分けて積め、余ったスペースに押し込んである。

吸水口・排水口に繋がるホースは軽く吊ってある。これにより、ホースが自重で折れ曲がって流れが悪くなるのを防止している。

ポリタンク式外部フィルターの自作のポイント

吸水口・排水口の取り付けがポイントとなる。基本的には上部フィルターの場合と同様だが、上部フィルターに比べて高い水圧に耐える必要があるので、上部フィルターの場合より頑丈な作りにする必要がある。

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そこで、ポリタンクのキャップに吸水口・排水口を取り付ける際、間にゴムパッキンを挟んだ上でがっちりネジ込む。ゴムで隙間を圧迫して埋めてしまうという作戦。ゴムパッキンはゴム板をカットして自作する。接着剤も併用するが、接着剤はあくまで補助的なもので、ねじ込みとゴムによる圧迫が主、だと思う。接着剤の役割は、ねじ込みが緩まないようにすることが主な役割となってくるのではないだろうか。

ねじ込みは、手でやっただけでは圧迫不足。工具を使ってガッチリねじ込む。ただし、締め過ぎによる破損にも注意したい。

なお、ポリタンクのキャップは、必ず内側にパッキンが付いたものを選ぶこと。ポリタンクは規格品なので、キャップだけ別売で入手可能だ。パッキン付きのキャップは、近所のホームセンターでは1個約200円だった。

また、ここでは説明用画像を作るために、吸水口・排水口のパーツは上部フィルターで用いた塩ビ管用配管パーツと同じものを用いたが、キャップ自体にも厚みがあり、しかもゴムパッキンの厚みも加わるせいで、オスネジの長さがちょっと不足気味になってしまう。

私が実際に使っているポリタンクフィルターの吸水口・排水口には、塩ビ管用の配管パーツではなく、タカギのホースジョイント (G004)を用いている。これは近所のホームセンターには無かったのでネット通販で買った。近所のホームセンターには回転式ホースジョイントは売ってるのだが、この回転式の奴で試作してみたら水漏れして使い物にならなかった。

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吸水口・排水口を取り付けたポリタンクのキャップは、工具を使ってガッチリねじ込む。接着剤を使わなくても、がっちりねじ込んでパッキンで圧迫すれば水漏れはしない。締め過ぎによる破損には注意。

吸水口から入った水をフィルター底部に導くため、吸水口の内側にホースを取り付けておくのをお忘れなく。キャップをねじ込む際は内側のホースごと回転するため、ねじ込みを阻害しないようにホースの端は底から少し浮かせると良いだろう。

外部フィルターへの呼び水

外部フィルターからの排水はサイフォンで水槽と接続する必要がある。これは、配管内の空気を完全に抜く、ということだ。水槽からポンプへの接続の際と全く同様に、配管に空気抜き穴を設ければ良い。

注意点としては、ホースが長いので、ホースの途中にたまっている空気をホースをうまく曲げながら空気抜き穴へと誘導し、綺麗に抜いてやること。

吸水側は上部フィルターから落ちてくるだけなので排水側ほど神経を使う必要はないが、排水側の配管と同様、使用開始時には途中の空気を綺麗に抜いておいたほうが良いだろう。

メンテナンスフリー?

上部フィルターによる物理ろ過を併用する前は、定期的に外部フィルターを開けて軽く洗浄し、たまったゴミを出す必要があったが、上部フィルターによる物理ろ過を追加した今となっては、おそらく外部フィルターに限ってはノーメンテナンスで長期運用が可能なのではないかと思う。

ただし、上部フィルターを追加したのは最近のことなので、実際にどうなのかはこれからの運用の中で確かめていく必要がある。

底面フィルター

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底に敷いた砂利の汚れを緩和するため、底面フィルターも用いている。

底面フィルターはコトブキのボトムインフィルター 600 (BOTTOM IN FILTER 600)。1100円ぐらい。このフィルターには、内径15mmのホースが直結可能。これを利用して外部フィルターからの排水を導入し、吹き上げ式で回している。

吹き上げ式といっても、最小限の能力のポンプで回しているので、底のゴミを浮き上がらせるほどの力は無いようだ。よって定期的に砂利を洗ってやる必要があるが、それでも、底面フィルターを用いないよりはマシになっていると思いたい。

なお、底面フィルターが詰まったという話を先にしたが、これは給排水口のメッシュが詰まった。よって、その後メッシュはカットしてしまった。

これだけのフィルターシステムがあれば水換えの頻度を大幅に減らせるはずだが、それでも全然水換えしなくても良い、というわけにはいかないだろう。定期的な水換えはお忘れなく。

費用

以上でこの自作複合システムの全容の説明は完了したが、製作費用についても大雑把に触れておこう。

  • ポンプ ── 約2,500円
  • 上部フィルター
    • メインケース ── 約450円
    • メインケースの蓋 ── 約330円
    • ろ材ケース ── 約300円
    • 各種配管パーツ ── 約900円分
    • ウールマット ── 消耗品につき計上せず
    • 上部フィルター 小計 ── 約2,000円
  • 外部フィルター
    • 10Lポリタンク ── 約900円
    • パッキン付きキャップ2個 ── 約400円
    • ホースジョイント4個 ── 約1,600円
    • リングろ材7~8L ── 約3,000円
    • 洗車スポンジ2個 ── 約200円
    • 外部フィルター 小計 ── 約6,000円
  • 底面フィルター ── 約1,100円
  • ホース ── 約1000円分ぐらい
  • その他配管パーツ ── 約1,000円分ぐらい

以上、大雑把な計算ではあるが、計約 13,500円 といったところ。材料はホームセンターで主に買ったが、100均等をうまく使えばかなり節約できるの可能性は高い。また、外部フィルター用のリングろ材が結構高いわけだが、洗車スポンジろ材は充分に優秀という話も聞くので、洗車スポンジろ材オンリーでもおそらくは問題ないだろう。その他にも、軽石や焼き赤玉土、あるいはただの砂利など、安くて使えるろ材は色々考えられる。

数日の運用後・・・

外部フィルターから水槽内 (底面フィルター) への配管が空気を噛んでサイフォンが切れたことにより、上部フィルターから外部フィルターへの落ち込みも流れなくなり、上部フィルターがオーバーフローした。

どうも上部フィルターから外部フィルターへの配管が結構空気を運んでしまっているらしく、外部フィルター内に空気が溜まりすぎたのが原因。

空気を抜きなおしてもすぐ同じ結果になってしまったので、外部フィルターの吸水と排水を逆に接続し、外部フィルター内上部へ吸水、底面から排水、というようにした。

別の解決策としては、上部フィルターへの揚水ポンプをより強力なものにして、その揚水量が上部フィルターから外部フィルターへの循環量を上回るようにし、上部フィルター内の水量をオーバーフロー管まで上げて、上部フィルターから外部フィルターへと繋がる排水口を常に完全に水没させるようにすれば、空気を噛まなくて良いかもしれない。その場合は、オーバーフロー管が万一詰まった場合に備えて、より高い位置から排水する第2のオーバーフロー管を設けたほうがいいだろう。

免責

私はこの手のことの専門家でも上級者でもなく、聞きかじった知識をベースに思いつきで色々やってるだけ。よって記述内容の正しさに関しては一切保証はできないので、自己責任において試してみて欲しい。工作には危険も伴うので、安全には充分に注意を。

1年間の運用後、見えてきた欠点を改善

また別の選択肢: 開放式大型横置きフィルター

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これはただの思いつきであって、実際に作ってみたわけではないが、置き場所さえ確保できれば、こんな感じの横置きフィルターも面白いかもしれない。工作も配管もずっとシンプルでメンテナンスも容易だし、高いろ過能力も発揮してくれるはずだ。水槽を丸ごと一個フィルターとして利用する、なんて馬鹿げたこともできてしまうし、そういうことを実際にやっている方もいらっしゃるようだ。

また、水換えをそこそこ頻繁にやる前提で、ある程度のろ過能力を確保したいなら、市販の上部フィルター (グランデ600など) を使うのもまた一つの選択肢だ。上部フィルターの物理ろ過能力は高い。

ただ、上部フィルターのポンプは水面から上部フィルターまでの距離が近いことが前提で作られているので、カメの場合のように水面が低いとポンプに負荷をかけることになる。とりあえず寿命が短くなることを承知でまずは付属品を寿命まで使い、その後に揚水能力の高い別のポンプに買い換えるのが良いかもしれない。

また、ライトの設置との兼ね合いを考えると配置に難が出ることもあるかもしれない。これもひとつの難点だろう。

我が家のクサガメ、カペラさん

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我が家のクサガメ、カペラさん。

昨年 (2008年) の初夏の頃、河口横の漁港に釣りに向かう途中、河口付近の道路に何故か居た。野生の子なのか、飼育されていたのが脱走してきたのかはわからないが、明らかにその年生まれたばかりの子で、汽水域というよりは完全な海水の河口部は生育環境には適さない。

これも縁、と人間の勝手な考えにより、連れて帰って飼育させて頂いている。拾ったその当日からピンセットから餌を食べてくれるという人懐っこさ。1年以上が経過した今、拾った当初に比べるとずいぶんと大きくなった。今は60cm水槽で充分だが、そのうち手狭になるのだろうか。雌雄はよくわからない。

カメは子供の頃に何匹か飼ったことがあるが、いずれも長生きさせることはできなかった。ミミズを与えたら中の泥を喉に詰まらせて死んでしまったり、あるいは冬眠に失敗したり、あるいはカラスに突かれて死んでしまったり、あるいは盗まれてしまったり。

今度こそ寿命までしっかり生きてもらえるように大切に飼いたい。

そう思って飼育していたのだが、最近大失敗を犯してしまった。普段は室内水槽飼いで、天気の良い日は日中のみ外の衣装ケースに移して日光浴させるのだが、その衣装ケースの蓋に張ってあった網が外れてしまい、いつの間にか脱走していたのだ。

幸い、2日後に庭の草の中で無事発見して事なきを得たが、もうこういうことが無いように気をつけたい。

Category: アクアリウム&ビオトープ

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コメント(3)

ミドリカメを飼っています。
最近大きくなってきたのでフィルターをグレードアップしようかといろいろ探していてこのページを見つけました。
すごいシステムですね!参考にさせていただきます。

コメントありがとうございます。
最近は、上部フィルターの白マットは洗ってません。すっかり変色はしているものの、汚れが溜まらないんです。砂利も汚れなくなってきた感じです。バクテリアの力ってすごいですね。
ぜひバクテリアの素敵な住環境を整えて、亀と一緒に大事にしてやって下さい。

開放式大型横置きフィルター形式で110lのキングタライ2つで
金魚4匹を屋外飼育していますが、すこぶる快調です。
ろ過材は日向軽石60キロです。
以前はクサガメを入れてましたが(カラスに取られた)、
糞はたまりはするものの、透明度は水変えなしで維持できていました。