2011.09.24

天文 : 大型人工衛星UARS 日本で再突入が目撃できる可能性は?

0924_uars.jpg

本日9/24(土)中に大気圏に再突入し、その破片の一部が燃え尽きずに地表まで落下すると予想されいているアメリカの大型人工衛星UARS。

現段階でのNASAの予報 (Update #10 Fri, 23 Sep 2011 11:45:08 PM GMT+0900) によると、落下が予想されるのは、米東部時間で23(金)遅く (late Friday, Sept. 23) から、24(土)の早い段階 (early Saturday, Sept. 24) ということです。これは、日本時間に直すと、だいたい24(土)の正午±数時間、ということになります。

09:00 更新: NASAの最新予報 (Update #11 Sat, 24 Sep 2011 08:30:46 AM GMT+0900) では、日本時間9/24(土)正午から午後4時の間。エアロスペース社もだいたい同じ予報を出しています。

この前後にUARSが日本上空を通過するのは、日本時間9/24(土)午前3時頃と、9/24(土)午後7時頃の2回。しかし、午前3時頃のパスは落下予測時間の誤差範囲からは大きく外れます。午後7時頃のパスは、日本時間正午から7時間ですので、ごく僅かですが可能性は残るかもしれません。おそらくは、1%にも満たない可能性だとは思います。

人工衛星の再突入の予測は困難であるため、より正確な予報は、直前にならないとわかりません。直前の予報であっても、再突入位置がピンポイントでわかるわけではなく、±30分~2時間の程度の誤差が残ります。最新の予報は、次の2つのページでチェックできます:

仮に、直前予報の誤差が±1時間で、その間に日本上空を1回通過する、という予報になった場合、日本上空で再突入が目撃できる可能性はどれぐらいあるでしょうか? (※あくまでそういう予報になったら、という仮定の上での話です)

唯一可能性があるであろう、9/24(土)の午後7時頃のパスは、九州から北海道まで日本上空を縦断するコースです。九州上空に到達してから、約4分後にはもう北海道上空に到達してしまいます。

人工衛星は、真上に来る2分前ぐらいから可視範囲に入ってきますから、九州上空で見え初めて、北海道上空で見え終わるまでは、約8分間ということになります。

誤差が±1時間であれば、そのうちの8分間のうちに再突入開始する可能性は、8 / 120 = 約7% といったところでしょうか。

大気圏再突入時に超高温状態となるのは、スペースシャトルの場合で10分間程度のようです。今回は燃え尽きずに地表に到達する破片があるということですので、高熱により発光している時間はこれと同じ10分間ぐらいかもしれません。すると、日本上空で発光が目撃できる可能性は、(8 + 10) / 120 = 約15% でしょうか?

日本全体ではなく、日本のある地点から再突入開始が見える可能性を考えると、見え始めから見え終わりまでは3~4分間程度ですので、(4 + 10) / 120 = 約12% といったところ。

以上は、あくまでど素人による大雑把な推算です。妙に高い可能性が導き出されてしまいましたが、これで良いのかなぁ? (※大事なことなので繰り返しますが、あくまで、日本上空通過時間を含む2時間のどこかで再突入が起こる、という直前予報になったら、という仮定の上での話です!)

9/24(土)午前3時の段階での予報では、24(土)午後7時のパスは予報範囲から少し外れています。よって、可能性はゼロでは無いかもしれませんが、おそらくは1%にも満たないでしょう。

09:00 更新: NASAの最新予報 (Update #11 Sat, 24 Sep 2011 08:30:46 AM GMT+0900) では、日本時間9/24(土)正午から午後4時の間。エアロスペース社もだいたい同じ予報を出しています。日本上空での大気圏再突入の可能性はほぼ消えたと言って良さそうです。

今後より高精度の予報が発表されるにつれて、状況は少し変わる可能性があるでしょうから、最新情報をチェックし続けてみてください。

いずれにせよ、見れる可能性があるのは、9/24(土)午後7時頃。これは再突入の過程での軌道変化を考慮しない場合の推算の上空通過時間ですので、もし UARS がこのパスまで生き残っていたとしても、実際の上空通過時間はこれよりかなりずれると思われます。もし観測に挑戦するなら、前後1時間ぐらいは空を見上げ続けたほうが良いかな? 前1時間と後1時間とでは、おそらく前1時間の方が有望?

Categories: 天文

Category: 天文

Trackbacks

Trackback URL: