2011.09.25

天文 : 大型衛星UARS大気圏再突入の偽動画、その光点の正体は?

カナダ上空での大型衛星UARSの大気圏再突入、と題された動画、私はうっかり本物と信じ、私を含め多くの人によって Twitter 上で拡散してしまいましたが、どうやら偽動画だったようですね。この動画について、情報をまとめてみます。

まず、Twitter上で拡散された、カナダ・アルバータ州オコトクス上空とされる動画がこれ:

上の動画は、次の動画の転載だったようです。

こっちはアメリカのオクラホマ市が撮影地ということになっています。動画の中では、今は9/22日だよ、という発言が確認できます。

9/22日撮影だとすると、UARSの再突入を捉えたという可能性は消えます。

参考までに、人工衛星 (UARSではない) の大気圏再突入を偶然撮影した動画がこちら:

この動画は、2007年1月4日に、ロシアのSL-4 (Soyuz-U) ロケットの残骸が米コロラド州上空で大気圏に再突入した 様子を撮影したものらしいです。

UARSの偽動画、光点の動きがわかりやすいように手ブレ補正 (YouTube の新機能) をかけてみたバージョンがこちら。ついでに、若干明るめに色調補正もかけてあります。

冷静に見てみると、人工衛星の再突入にしては動きが遅すぎますね。尾を引いておらず点状に見えるのも変です。ただし、静止した光点ではなく、ゆっくりと左に動いているようです。光点同士の位置関係もゆっくりと変化していっているため、街灯か何か、ということも無いようです。

いったいこれ、正体は何なんでしょう?

動きをよく観察してみると、どうも風に流されているような印象を受けます。ひとつ思いついた可能性としては、軍の照明弾演習です。その参考動画:

これ、「フェニックスの光」(Wikipedia) という有名なUFO動画で、この正体は照明弾だったんです。

しかし、照明弾演習にしては数が多すぎるし滞空時間も長すぎるような気もします。

海外では、スカイランタン (Sky Lantern) の可能性を指摘してる人が居ました。スカイランタンの参考動画:

なるほど、これは物凄くそれっぽい! どうも、海外では割とよく上げられるようで、Sky Lantern で動画検索 してみるといっぱい見つかります。

ということで、個人的には、このスカイランタン説が最有力かな、と思ってます。

しかし、この偽動画、拡散した人の中には、ディープな天文ファンや天文関係者も居ました。よく見れば不自然だと気付きそうなのに、なぜ気付かなかったんでしょう。私もそうですが、きっとみんなちょっと舞い上がってたんでしょうね。気をつけねば。

Categories: 天文

Category: 天文

Trackbacks

Trackback URL: