2012.02.15

エンターテインメント : 小説「陽だまりの彼女」を表紙買い

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「陽だまりの彼女」(越谷オサム) の文庫版の表紙があまりに可愛かったのでつい買ってしまいました。ということで、ネタバレ無しのショートレビュー(感想、書評)を。

正直、半分を少し過ぎた頃にはだいたいのオチが読めてしまいました。そこからは少し冷めた目で読んでしまいましたが、しかし最後まで読んだら、そんなのは全然全く問題じゃなかった。ラスト2ページが良すぎます。

  「○○○だよ」

オチは途中から読めてたし、正に読めてた通りの結末だったんですよ。だけどその締めまでにはもう一呼吸置くのかな、と思っていたタイミングでふっとこの一言が飛び込んできた。不意打ち食らった感じで、もはやそれは文字なんかじゃなくて、はっきりとその声が聞こえたように思えて、それで一瞬のうちに全てを理解して、納得して、本を見てた視界が歪んで消えちゃって (←比喩ではない) その光景を確かに見たような気がします。

ネタバレになるので伏字にしておきましたが、この一言のためにこの物語はあったと思います。決して意外性の強い言葉でも展開でもないですが、この一言に至る流れが個人的にツボにハマった感じ。

総じて、この表紙を気に入る人であれば、決して期待を裏切らない内容だと思います。文字が大きめで、文章も平易で読み易かったです。

本作は一応は純文学にカテゴライズされてるようですが、ラノベ的だと言う人も多いようですね。私としては、絵本的だと思うとしっくり来るように感じました。シンプルなプロットで、謎解きも簡単だけど、先が読めても安心して楽しめる感じ。文庫版の表紙は、まさに絵本そのものですし、本当に内容によく合ってると思う。

ただひとつ、大きな難点が。それは、「帯が酷い」ということ。巻末解説の抜粋が帯に載ってるんですが、これがかなりのネタバレになってます。私は、帯を読んでしまったことを結構後悔しました。これから読む人は、帯は絶対に読まずにさっさと捨てることを強くお勧めします。

2014/1月追記: 実写映画版はがっかりでした。

Category: エンターテインメント

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