2012.05.15

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SIN-ZOベイトでヒラメを狙おう!

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ヒラメって、海のルアー釣りの代表的なターゲットですが、なかなか釣れないイメージがありますよね。ところがそうでもないんです。少なくとも富山湾においては、5月~6月にかけてはよく釣れる、比較的イージーなターゲットなんですよ! この時期であれば、各種ワーム (ソフトルアー) やミノーなど、どんなルアーでも割と簡単に食ってくれますが、私が最強だと思っているのが SIN-ZO BAIT (心臓ベイト) と呼ばれるワームです。これを使ったヒラメの釣り方を紹介します。初心者でも充分に可能性ありです! なお、ここで紹介するのは漁港や防波堤を主体とした釣り方であり、サーフについては私にはよくわかりません。

ヒラメという魚

0514_hirame_mouth.jpg ヒラメは小魚等を捕食するフィッシュイーターです。右の写真の通り、平たい体の割に口はめっちゃ大きくぱっくり開きます! サイズは最大で 1m 前後にもなりますが、よく釣れるのは 20cm 前後 ~ 30cm 前後のサイズですね。ヒラメも一応は出世魚の一種で、1kg 未満のヒラメをソゲ と呼びます。1kg 以上になるとヒラメであり、その目方に達するのは 45cm 前後からでしょうか。ただ、ヒラメを出世魚として扱うのは釣り人だけで、市場ではソゲサイズでも普通にヒラメとして売られています。

そして、釣りをする上では、これが重要。上の動画を見て下さい。ヒラメが小魚を捕食するシーンの動画なのですが、超高速で 1.5m も浮き上がってアタック! そう、ヒラメは、目の前に魚が来るのをじーっと待って、至近距離から襲うような魚ではないんです。俊敏な泳力を誇り、離れたターゲットにも一気に飛び付いて仕留める。その動きはどこかネコ科の肉食動物を連想させるようで、まるで水中のチーターといったところでしょうか。私の経験上、4~5m 程度までなら一気に浮き上がって食い付いてくるように思います。ですので、ベタ底を探るのはむしろ逆効果。浮かせ気味に探りましょう。

釣期は5月~6月

ヒラメは真冬も真夏も含め、通年狙えるターゲットですが、富山湾の新湊周辺においては、3月頃からだんだん釣り易くなり、5月~6月にはかなりイージーに狙えるようになります。漁港内でキスが釣れ始めた頃が、良い時期の目安です。タイミングは年によって前後しますが、最もよく釣れるのは、漁港内でのキスの釣れ始めから2~3週間の間といったところ。このタイミングを逃さずに狙うことが、釣果を得る上では大切です。

私の場合、この良い時期であれば、2~3釣行に1回は釣果が得られる感じです。1釣行で2枚釣れることもあり、1ヶ月間で10枚ぐらい釣ったこともあります。

なお、2~3釣行に1回は釣れるというのは、1釣行で1つのポイントのみを攻めた場合です。私の場合、ヒラメだけを狙いに行くことは少なくて、たとえばチョイ投げキス釣りの合間に小一時間ヒラメも狙ってみる、みたいな楽しみ方をしています。ヒラメだけを狙うのであれば、1ヶ所あたり小一時間で、3~4ヶ所ほど巡ってみると、可能性も高まるでしょう。

ポイントは漁港内、防波堤、河口周辺

ポイントは漁港内、防波堤、河口周辺など。SIN-ZOベイトを使う場合は、水深 3m 以上の場所がやり易いです。浅いポイントの場合は、私は他のワームを使います。SIN-ZOベイトは表層から底層まで全層で使えるワームではあるんですが、使用可能なジグヘッドには制限があるため、遠投性では不利だからです。

なお、サーフ (浜) については、私はヒラメ狙いでは行かないのでよくわからないです。

時間帯は、朝夕のまずめ時、および日中

ベストな時間帯は、朝夕のまずめ時、すなわち、明るくなり始めてから日の出まで、もしくは日の入りから暗くなるまでの間です。ですが、太陽が昇った後であっても、午前中はずっと有望ですよ。午後もいけるとは思いますが午後は夕まずめ以外にはあまりやったことがないのでよくわかりません。

一方、真っ暗闇ではあまり釣れない感じです。夜間は別のターゲットを狙った方が良いかもですね。

SIN-ZO BAIT (心臓ベイト) とは

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SIN-ZO BAIT (シンゾーベイト、心臓ベイト) は、ワーム (ソフトルアー) の一種です。専用のジグヘッド (心臓ヘッド) を、ワームの体内つまり心臓部に埋め込むように装着する点が大きな特徴。これにより、少しのきっかけで派手にダートし、ラインにテンションを掛けずにフリーフォールさせれば見事な螺旋を描いてスパイラルフォールします。

サイズは2インチ~5.5インチまで各種ありますが、私がヒラメ釣りに使っているのは、SIN-ZO 4インチ+心臓ヘッド 7g の組み合わせだけですね。この組み合わせで、20cm 前後 ~ 50cm オーバーまで仕留めています。カラーはお好みでOKかな。

SIN-ZO ベイトは、アクションが命のワームです。その性能を最大限に発揮するには、ワームを丁寧にまっすぐ装着することが必須。装着方法が少し特殊なワームですので、公式サイトの装着方法解説をよく見て、丁寧にセットしてあげて下さい。

販売店一覧も、公式サイトに掲載があります。どこの店でも売っているようなワームではないので、販売店を確認してから買いに行くべし。高岡・新湊周辺では、くぼつり具センターとか、モリナガさんで売ってますよ。

タックル

SIN-ZO 4インチ+心臓ヘッド 7g の組み合わせでは、総重量は 10g ぐらいになりますので、それをキャスト出来るタックル (ロッド、ライン) が必要です。主として 20cm ~ 30cm 級のソゲが相手ですので、ワームやヘッドのサイズを下げ、メバルロッド等の超ライトタックルで楽しむのも面白いかも知れませんが、射程が落ちるので勝算も落ちるかも。

シーバスロッドやエギングロッドが無難ですが、引き味を楽しむにはもう少しライトなロッドが良いです。私は主に アルファタックル Wizz リアリティ 小継 防波堤 1.5-300 という短磯竿 (元ガイドを大口径のものに交換した改造品) でやっています。15g まで投げられるロッドで、一般的なシーバスロッドやエギングロッドよりはずっとライトなロッドであり、30cm 級のソゲなら満月に曲がるので、引きを楽しめて良いです。一方で、50cm 級でも仕留められるだけのポテンシャルも併せ持っています。シーバスロッドやエギングロッドだと、20 ~ 30cm 級のソゲの引きを楽しむには少々オーバーパワーだと思います。

この短磯竿に、メインラインはPEの1.0号 (12lb)、リーダーはフロロカーボンの3号 (12lb) というのが普段ヒラメ狙いに使う私のタックルです。メインラインとリーダーの結束はSFノット。私は、一般的なSFノットとはちょっと違う結び方の奴を使っています。編み込みの手順がよく考えられており、一般的な結び方よりやり易いと思います。

40cm弱までのソゲならドラグは必要ないですが、稀に掛かる大物に備えて、ドラグは適切に調節しておくべし。

アクションはリフト&フォール

SIN-ZOベイトは様々な使い方が可能なワームだとは思いますが、私がヒラメ狙いに使うアクションは、シンプルなリフト&フォール一択ですね。

  1. キャストしたら、底近くまで沈める。ただし底には着けない。
  2. ロッドをややゆっくり目に、ちょーん、ちょーん、ちょーんと3段に分けて大きく煽り、2m 程度リフトする。
  3. リフトした分だけフォールさせる。この際は、ラインを張らずにやや緩め気味にしてフリーフォールさせる。SIN-ZOの場合、これによりスパイラルフォールする。底には着けないように!
  4. 2 に戻る。

この繰り返しです。底から 1~4m のレンジ (深さ) を探るイメージで。ヒラメ狙いの場合、ワームを底まで着けるのはあまり良くないと思う。 沈め過ぎるよりは、浮き過ぎの方がマシだと思っています。

アタリはほとんどフォール中に来ますので、フォール中は集中してラインを見つめて下さい。緩め気味にしていたラインが突然スッと張ったらアタリ! 即合わせします!

また、アタリがよくわからず、フォール後にリフトしようとしたら食ってた、というパターンもあります。その場合、リフトしようとして重みに気付いたら、そのまま大きく煽って合わせること! 合わせるためのストロークを取るために、うっかり一度ロッドを下げてしまうと、そこでラインテンションが抜けてバレますよ。

取り込みは、タックルにもよりますが、40cm 弱までならタモは要らないと思う。寄せてきた勢いのまま一気に引き抜いた方が、タモで掬うよりも確実に取り込めると思います。

カウントダウンによるレンジコントロール

初心者にとっては、レンジコントロールは難しいかも知れませんので、具体的に解説します。

  1. キャストしたら、着水と同時にカウントダウンを始める。同時に、余分な糸ふけを巻きとってラインを張り気味にしましょう。カウントダウンとはつまり、心の中で数を数えること。このとき、1カウント1秒である必要は全く無いです。大切なのは、一定のペースで数えることであり、そのペースは各自がやり易いペースでOK。私の場合は、15カウントで10秒ぐらいでしょうか。
  2. ラインを張りつつ、ワームが着底するまでテンションフォール (カーブフォール) させます。
  3. 張っていたラインがフッと緩んだら着底です。波による緩みか、着底による緩みかは気を付けて判別しましょう。
  4. こうやって、そのポイントでは着水から何カウントで着底するのかを確かめましょう。
  5. 次は、ワームが着底した状態から、ロッドを大きくゆっくり目に煽ってリフト後、フォール中にカウントダウンして、リフトの頂点から着底まで何カウント要するかを確かめます。
  6. これで、着水から着底まで、および、リフトから着底までのカウント数がわかりました。例えば、着水から着底まで30カウント、リフトから着底まで8カウントだったとします。

ここまでが準備です。本番のアクション手順は次のようになります。

  1. キャストしたら、着水と同時にカウントダウンを始める。ラインは緩め気味に、フリーフォールによりスパイラルフォールさせます。
  2. 着底より少し前、25カウント程度で、糸ふけを巻きとった後にゆっくり大き目にロッドを煽り、リフトします。フリーフォールさせた場合はラインを張った場合より若干沈降が早いので、それを考慮して早めにリフトを開始すると良いです。
  3. リフトの頂点からラインを緩め気味に再度スパイラルフォールさせ、6カウント程度でまたリフト。

この繰り返しです。リフトする際は、ロッドから手元に伝わる水を切る重みを感じ取るように気を付けると良いです。ワームが深い位置にいれば重めですし、浅い位置に居れば軽めになります。慣れてくると、その重みからワームの水深が何となくわかるようになる...かも。その感覚から、浮き過ぎたりしているようであれば、カウント数を調整したりもできます。

なお、一般的に言って、堤防から近い距離は色々沈んでいる根掛かり危険ゾーンですので、ワームが堤防から10m ~ 15m の距離まで来たら、それ以上は探らずに巻き取ってしまいましょう。

また、同じポイントであっても、水深は場所によって異なります。初めてのポイントの場合は、どの位置がどの程度の水深なのか、各所で着底までカウントダウンして調べながら探って行きましょう。

漁港の探り方

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まず第一に。この釣り方の場合、来るときは大抵、一発です! よって、同じ場所に何度も投げても、釣果には結びつき辛い。少しづつ投点をずらしながら、広範囲を探るようにすることが大切! 加えて、チャンスは1回だけだと思って下さい。アタリがあって掛け損なうと、同じ場所に投げても同じヒラメがもう1回アタックして来てくれることは稀です。

私は、活アジを餌にした泳がせ釣りでもヒラメを割とよく狙ってきたつもりですが、あまり釣れた試しがないです。ヒラメ釣りの場合、広範囲を手広く探れるルアー釣りのほうが、一箇所で待ち続ける餌釣りよりも釣り易いのかもしれません。

この図は、架空の漁港 (でもどっかで見たような?) です。漁港において、最有望なのはその入口付近、特に船道ですので、重点的に探りましょう。堤防先端からは、15度刻みぐらいで扇状に探ります。

堤防先端は人気ポイントですので、先行者が居ることも多いです。が、ルアー釣りの人であれば、ずっとそこで粘ってる、ということは少ないはず。先行者が叩いた後であっても、探ってみる価値ありです。先行者が探り漏らしている方向があるかもしれないですし、探り済みの方向であっても、SIN-ZOベイトなら食ってくれるかもしれませんから。

ヒラメは、5~6月であれば割と漁港のどこにでも入ってきていますので、入り口付近にはこだわり過ぎずに、広く探ってみて下さい。漁港の奥のスロープ付近など、結構有望だったりしますよ。

一方で、漁港の外向きは、不思議と釣れない印象です。昔はがんばって探ってみてたのですが、なぜか釣れない。だからもう、最近は探るのをやめてしまいました。

そしてヒラメは、毎年同じ時期に、全く同じような場所に来るようです。同一シーズン中にも、同じ場所に何度もやってくる。だから、ヒラメが釣れる投点を見つけたら、後日同じ場所に投げればまた釣れる可能性あり!

そしてそれを知るには、普段から居合わせた他の人の釣果を気にしておくのがひとつの近道。ヒラメを釣りに来た際はもちろんですが、ヒラメ以外の魚を釣りに来た際であっても、居合わせた人がヒラメを釣り上げる場面を目撃するかもしれません。そしたら後日、SIN-ZOベイトを持ってきて同じ場所を攻めてみれば良いというわけです。

防波堤の探り方

漁港がらみではない、外向きに大きく突き出た防波堤の場合は、堤防の先端周辺を扇状に探る感じです。水深のある河口の防波堤 (小矢部川河口など) でも同様です。

堤防の延長方向は、どの堤防でも有望だと思いますが、左右方向についてはそうではなく、左右どちらか一方に分があり、もう一方ではあまり釣れない場合が多いように思います。どちらが良いかは、経験を重ねたり、他の釣り人を観察したりして見つけ出して下さい。

浅めの河口の探り方

浅めの河口 (庄川河口など) の場合は、私はSIN-ZOベイトは使わず、エコギア・グラスミノーL、もしくはエコギア・パワーシャッド 3 ~ 4 インチを使います。これを静ヘッドの 10 ~ 14g 程度と組み合わせることで遠投性を確保 (これは使用可能なジグヘッドに制限があるSIN-ZOベイトでは難しい) し、広範囲を中層タダ巻きで広く探ります。

ヘッドが重いので、一定のレンジを引くには割と速く巻く必要があるのですが、ヒラメは速巻きでも普通に食ってきますよ。

この釣り方は、水深のある場所でももちろん普通に有効でもあります。

グラスミノーやパワーシャッドはもちろん、リフト&フォールで使うこともできます。その場合は、もう少し軽めのジグヘッドを用い、フォールする際は糸を張ってテンションフォール (カーブフォール) させるようにすると良いでしょう。

SIN-ZOベイトでは反応無く、グラスミノーL+軽めのジグヘッドでリフト&フォールしたら食ってきたこともあります。必ずしもSIN-ZOがベストではない、ということでしょうね。

マゴチは?

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以上の釣り方で釣れてくるのは、ほとんどがヒラメ・ソゲです。マゴチは1回だけ釣れました (そのたった1回釣れたマゴチが60upだったのでびびった) が、まだパターンは掴めていません。

ルアーを着底させずに浮かせて狙うヒラメとは違い、マゴチの場合は、ベタ底をネチネチ攻めるのが良いらしい、という知識は知っています。1回だけ釣れた際は、キャスト後、着底させ、しばらく底で放置してからリフトしようとしたら既に食ってた、というパターンでした。偶然に近い釣れ方だったかと。

時期としては、ヒラメより遅い、梅雨頃が良い...のかもしれない。私が1回だけ釣れた際は、7月上旬でした。

今年もそろそろヒラメが釣り易い時期!

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これは、2011年3月中旬にSIN-ZOベイトで仕留めた52cmのヒラメ です。サイズは運だと思いますが、3月中などの早めの季節は数は少ないけど型が良く、5~6月に入ると、数は多いが型は小さ目、という傾向があるように思います。そして今年もそろそろ、ヒラメが釣りやすい時期になってきています。まずは最初の一枚を目指して、ぜひ挑戦してみて下さい。この時期は 20 ~ 30cm 級の小型が中心ですが、40cm 級も混じりますよ!

Category: 釣り入門

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コメント(1)

ヒラメについてはいつも疑問でした。
つれても本当に小さいものや舌平目など。
しかも狙って釣りあげたものではないので大変参考になります。
いつも貴重な情報ありがたいです。