2012.08.26

ソフト開発雑記 > プラネタリウム「星風夜」開発 :
胎内星祭りにてプラネタリウム「星風夜MMD」を展示したお話

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行って来ましたよ、胎内星まつり2012。日本最大かつ世界最大級の星祭りです。富山からはるばる片道320km、がんばって車で遠征してきました。写真は私の「星風夜MMD」のブースの様子。隙間から初音ミクさんが見えますね。

星風夜MMDって?

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プラネタリウムソフトの一種というか、星空CG作成ツールです。ヒッパルコス衛星による星表データと、欧州南天天文台 (ESO) による実写の天の川テクスチャを利用して実際の星の並びを再現しています。各種の動画や静止画の作成に使えます。静止画は印刷に耐えるクオリティでの出力も可能。

一般的なプラネタリウムソフトのように日時を指定してその時の夜空を自動再現、という機能は持たない (※ 手動で角度を調節する必要がある) のですが、その分、ビジュアルの品質にはこだわってます。商用利用に耐えるレベルと自負。そして、描写を自由にカスタマイズすることができ、マンガ調、ファンタジー調、リアル調など、使用者次第で様々な星空を作ることができます。

星風夜MMD は、MikuMikuDance というフリーの3DCG作成ツール用のプラグイン (みたいなもの) です。よって、一般的なプラネタリウムソフトと違い、カメラワークの自由度が高い。非商用利用は無償。詳しくは次のリンク先を参照。

胎内星祭り

金・土・日の3日間に渡るイベントでしたし、当初は金曜日から参加するつもりでしたが、準備をのんびり進めすぎて、直前になってやった動画の展示準備が意外と時間かかってしまい、やむなく金曜日は断念。土曜日の午前11頃に富山を出発し、午後4時過ぎに会場着。午後5時過ぎからブース展示してました。

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会場は双眼鏡・望遠鏡でいっぱいです。

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今回の胎内星祭りでは最大級だった望遠鏡がこれ。ドブソニアン方式と呼ばれる反射望遠鏡の一種。おそらくは自作品でしょう。ドブソニアンと言えば、比較的単焦点のものが多いのですが、これはずいぶんと長焦点な感じ。そして何やら電子機器が装着されてますね。回転角度を検出して導入支援...とかかなぁ? ファインダーはライフル銃用のスナイパースコープですね。このスコープだけでも軽く10万円以上はする代物でしょう。

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異色の謎ブース。中は覗いてないのですが、どうやらアニメグッズの販売ブース...なのか? 深夜に通りがかってチラ見したら、中に巨大なスクリーンがあって、アニメ「あの夏で待ってる」の上映会中の模様でした。胎内星祭りに足を運んだのは今回が3回目だったんですが、そういやこんな感じのブース、毎回見てるような気がします。

私の「星風夜MMD」のブースの方は、いつも最初の写真のように大賑わい...とはいきませんでした。明るいうちは残念ながらさほど訪れてくれる人は少なかった感じ。明るいとモニタよく見えないという問題もありましたし。暗くなってきて皆が付近の望遠鏡を覗きにくるようになってくると、「星風夜MMD」のブースを見てくれる人も増えてきた感じ。

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それでも熱心に見てくれる人は限定的ではありました。ただ、人数的には限定的とはいえ、熱心に見ていってくれる人は何人か居て、その中でも高専のサークルの指導をやってるという方がとりわけ熱心に見ていってくれました。高専生にサークル活動でやらせるネタを探していたのだとか。部員にはオタが多く皆ボカロは大好きという話でしたので、MMDというのは面白そうですね。高専なら、動画作りに加えて、MMEプログラミングもやらせてみては? とお勧めしておきました。

あとは、Twitterとかで見てくれてわざわざ訪ねてきてくれた人も。それも1人ではなく、3人ぐらいは居ました。これはちょっとびっくりです。わざわざ感謝です!

今回の展示では、一般客よりも天文関連メーカー関係者に見て頂けると嬉しかったのですが、残念ながらそういう方々にはあまり見に来て頂けなかった感じ。出展者の皆さんはそれぞれ自分のブースの運営で忙しいようで。

ただ今回は私は土曜午後からの参加だったから。ブース巡りなんて何度も行かないでしょうから、メーカー関係者の皆さんがブース巡りしてたタイミングでは私のブースはまだ無かった...のかも。前回 (2001年だったかなぁ?) 行ったときの記憶では、土曜の昼過ぎあたりがそんなタイミングだったような、なかったような。記憶が曖昧です。

あとは、MMDのユーザーになり得るであろう大学生の皆さんとかにも見て頂きたかったのですが。大学の天文サークルはいっぱい来てたはずなんですが、私のブースにはほぼ全く来てくれなかった感じ。やっぱり、彼らのブース巡回のタイミングでは私のブースは無かった...のだろうか。

前回はアメリカの有名な天文雑誌 "Sky & Telescope" の方が取材に訪れていたのですが、今回はそれも無かった。まあそう毎年は来ないわな。

ブースでの展示だけでなく、夜間ステージの自由発表時間において、プロジェクターでの上映展示も行ないました。

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お客さんが...居ない orz 全部で20人も居なかったんじゃないでしょうかね。

自由発表時間はコンサートステージが終わって、午後10時過ぎからでした。時間が遅かったというのも一因ですが、上映のされ方があまりに、あまりに酷かったです。ふざけんなって感じ。

コンサートステージが終わって、その後片付け中に、何のアナウンスもなく、何となく上映されたんですよ。

あれじゃ、ステージの後片付けのBGVです。

酷いよ...orz

(※ 8/27(月)夜 追記: 主催者に連絡したところ、アナウンス担当者本人も、自分がアナウンスする前に始まっちゃったのでびっくりしてたそうです。例年とは手順をちょっと変えた部分があって、それで混乱が生じたらしいです。)

自由発表時間は金・土の2夜ともあったのですが、金曜の方がまだ扱いは良かった...のかなぁ?

あとはプロジェクターの輝度の問題もあった。輝度不足で本来の映像品質は再現できていなかった感じ。まあこれはやむを得ないだろうね。星空をきっちり綺麗に写すには結構な輝度が要求されますが、星空用としては不足でも他の用途には特に問題ないわけですし。

そんなわけで今回の胎内星祭りでの私の展示は、天文界隈での認知度向上が目的だったわけではありますが、メーカー関係者にも大学生にも残念ながらあまり見て頂けず、かけた労力およびコストの割には実りは少なかった印象です。

来年行くかどうかは微妙なところですが、行くならきっちり金曜日から行くべきでしょうね。

展示動画一覧

今回の展示では、次の4動画を使いました。

「プラネタリウム「星風夜MMD」v0.6c 配布」は、後半の内容を変更し、全体に「VOICEROID+ 結月ゆかり」さんを使ってナレーションを加えた、胎内星祭り特別バージョンを用いました。ただ、ブースで上映するには長いですし、主としてステージ上映用として持っていったのですが、ステージでの扱いがあんまりで残念。

「【第9回MMD杯本選】ポラリス【Theme:無】」は、動画制作=wodetoさん、楽曲制作=Shake Sphereさん、歌=chawaccoさん。各関係者の許可を得た上で展示させて頂きました。直前の突然のお願いだったにも関わらず、ご快諾頂きありがとうございました。この作品は、こだわりの色調調整で個性ある星空を作ってくれました。作り手次第で様々な星空を作れるのが「星風夜MMD」の大きな特徴ですが、これを見事に活かしてくれた作品だと思います。なお、星空の構図についてはリアリティ無視で見栄えを優先してるとのこと。だから天の川の位置が正しくなかったりしますが、これも表現の自由でしょうね。私はアリだと思いますよ!

「ボイジャー1号・2号モデル公開用動画【MMD】」は、動画およびボイジャーのモデル制作=常磐伊豆さん。これも許可を得て展示させて頂きました。「星風夜MMD」の利用作品は既にずいぶんあるんですが、やはりミュージックビデオ系が多いんです。そんな中で、この作品は直球の天文ネタ。こういうの作ってくれると嬉しいですね!

その他、「星風夜MMD」の利用作品の一覧については、次のリンクをご参照下さい。

なお、ここには登録されてないニコニコ動画内作品もありますし、ニコニコ動画ではなくYouTubeに投稿されている作品 (主に海外組) もありますので、これが全てというわけではありません。

Category: プラネタリウム「星風夜」開発

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コメント(2)

はじめまして。(胎内星まつり参加者です。)
MMDとかは良くわからないのですが、胎内星まつりでの上映には感動しました。軽く衝撃を受けたというのが正直な感想です。天文ガイダース2の機材を撤収している最中にいきなり始まったので「???」な感じでしたが、素晴らしい映像と音楽に完全に引き込まれてしまいました。

次回の作品も期待しています。ありがとうございました!

こんばんわ、ももで~す。
土曜の深夜にブースで拝見させていただきました。
とても素晴らしい星空で感動しました!
天の川は実写データだそうでリアル感がありました。
ありがとうございました。
アニメのほうはどうでもいいのですけど・・・