2012.09.24

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乙女高原から富士を望む (ハイブリッド星景)

OtomeFuji-Finish-Web.jpg

日中撮影の風景写真にCGの星空を合成したハイブリッド星景画像です。今回は、星空CGは地理的・構図的に矛盾なく合成しています。星空CGは拙作「星風夜MMD」による。[ フル解像度版 - 約4000x2600px ]

OtomeFuji-clean-web.jpg

こちらが素材画像。1998年9月に山梨県の乙女高原でフィルム撮影したもの。プリントをスキャン。スキャナの性能が良くないので、スキャン品質にちょい難ありか。オリジナルの構図では空が狭かったので、ハイブリッド星景版では全体を下にシフトして空を広げています。

OtomeFuji-MMDWork-Web.jpg

MikuMikuDance上での作業中。明るい地上風景は、カシミール3Dで出力した、乙女高原からの360度パノラマ。背景画像として素材写真を読み込み、スカイドームに貼りつけたカシミール3Dの地形と位置合わせすることで、地理的・構図的に矛盾のない合成を得ました。

アート作品における表現の形は自由であり、リアルにこだわる必要は無いとは思いますが、私としては、有名な山や建造物等を含む、撮影地や撮影方位が特定し得る風景写真に星空を合成する場合、地理的にあり得ない構図で星空を合成するのにはちょっと抵抗を感じます。

ただし、日時的な部分での星の配置については見栄え優先で決めましたので、時期的にはちょっとおかしいかも。9月に入るとこういう構図での天の川の撮影はちと難しい...かな? とはいえ、元画像には季節特定出来そうな要素は無いと思いますし、問題ないかと。

そして、位置合わせしてみた結果、この写真は中望遠ぐらいの画角で撮影されていたことが判明。よって、さそり座の尻尾しか入らないような、ちょっと半端な構図にならざるを得なかった。加えて、高解像度で見るには星数が足りない。星風夜MMDは、システム上の制限から10.0等星までしか描画できませんので。

少し寂しい印象なので、全体として星をもっと明るく調整するのもアリかもしれませんが、先述の通り10.0等星までしか描画できませんので、これ以上明るくすると、印刷用の解像度では、微光星がはっきりしすぎて不自然な印象になります。日周運動+軌跡という選択肢もありましたが、雲のある写真でこれやると不自然ですし、かといって雲を消しちゃうのも嫌だったので。

星空との合成は、雲を考慮して合成しています。雲の中にも一部星が見えていますが、これは、雲を半透明として扱ってあえて透過させています。作業中版と完成版を比較すると、雲の中の星は完成版ではやや暗く補正されているのがわかると思います。

ちなみに、フル解像度版を見て頂くとわかると思いますが、ほどほどにノイズが乗っています。このノイズはPhotoshopで意図的に加えたもの。過度にノイジーな画像は美しくないですが、ほどほどのノイズは、特に夜間において、リアル感を演出してくれる重要な要素と考えてますので。CGがいかにもCGっぽく見える一因が、ノイズの無さである気がします。ただし、ノイズはただ単純に加えても美しくはなく、自然な印象に仕上がるような工夫が必要。俺流ノイズもまだまだ改善の余地がありそう。

本作を制作してみた感想としては、やっぱり現状の星風夜MMDを実写との合成用に使う場合、少なくとも印刷用途では中望遠以上には適さない感じです。星が足りない。天の川の解像感も足りない。

Category: 星空CG

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