2013.04.23

雑想 : イカ釣り漁船の装備の古臭さ

燃料費高騰に伴うイカ釣り漁船のコスト増大問題がニュースになってますが、この問題の一因としては、漁船の装備の古くささがある。つまり、イカ釣りの漁火がいかに古くさくて非効率なシステムか、という点は知っておくべき。光の半分が空に捨てられ、下向きの光もその多くが甲板で反射され、水面で反射され、水中で吸収され、漁に寄与してるのは本当に微々たる割合。

水中集魚灯であれば高い効率が望める。ただし、これは効率が高すぎるという理由で禁止されているらしい。最近では、エネルギー効率の高いLED集魚灯も実用化されている。低電力に加え、指向性の高いパネル式光源を用いるので、効率よく水中に光を届けることができる。しかし、普及は進んでいない。

LED集魚灯は、燃料費が安い点に加え、寿命が長いので維持費も安い。しかし、初期コストが高いという難点がある。でも普及が進まない理由はそれだけではない。

大きな理由が、漁船間での競争だと聞いた。船団全体で同レベルの光源を使えばどの船も漁獲が得られる。つまり船団全体をLEDで統一できれば良い。だが、一部だけLEDでは、LED漁船は従来型の燃費劣悪な漁火に負けるらしい。

そもそも、イカ釣りのために強烈な漁り火など全く必要無いという話がある。昔、漁火の光量が小さかった時代でも充分な漁獲はあった。ところが、より強力な漁火を有する船が混じってると他の船が負けるので、他の船も光量強化。この悪循環が、現在の状況を生んだわけだ。

ちなみに、弱光量の漁火と強光量の漁火はその意味合いが違うという話も。イカは弱い光には寄るが、強い光は嫌う。弱い光でイカを寄せるのが昔の漁火、イカが嫌う強烈な光で網を張って、イカを漁船下に閉じ込めるのが今の漁火、らしい。

悪い意味で古くさい世界ですな、イカ釣り漁ってのは。天文ファンとしては、空に捨てられた光のせいで空が明るく (=光害という) なって大いに邪魔でもある。俺が住む富山湾では影響はそこまで大きくはないとはいえ。

イカ釣り漁船の装備の近代化・効率化を望むが、今後もなかなか進まないんだろうね。

なお、以上はあくまでいち素人である俺の限られた知識に基づく理解であり、間違っている可能性は大いにある。気になる人は自分で調べて見るべし。

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