2013.11.30

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核崩壊後のリニア彗星 C/1999 S4 と核崩壊後のアイソン彗星 C/2012 S1

アイソン彗星の核が崩壊しましたが、私は2000年に核崩壊後のリニア彗星 C/1999 S4 の撮影に偶然成功しました。

1130-s4-final-trm500.jpg

2000年7月30日、富山県西砺波郡花尾にて撮影。デジカメではなくフィルムカメラです。レンズ/シグマTELE APO MACRO 300mm F4 → 絞り開放、架台/タカハシEM-1赤道儀(ノータッチガイド)、フィルム/コダック・エクタクロームE200、(+2段増感現像, ISO800相当)、21時01分~3分間露光+21時07分~5分間露光+21時21分~7分間露光+21時35分~4分間露光の計4コマを彗星の位置を基準にコンポジット、トリミング(※おそらく500mm相当)。

この夜は良く晴れていて、彗星は (核が崩壊していなければ) 双眼鏡なら充分見えるはずでした。ところが双眼鏡で探してもどうしても見つからず、やむなく事前に調べてメモしてきた位置データを元に赤道儀の目盛り環を頼りに導入して撮影。カメラのファインダーでも全く見えず、フィルムカメラですのでその場で撮影結果を確認することも不可。出来上がってきた写真を見たらもうびっくりでしたよ。

確か、これが核崩壊の直後ぐらいだったと思います。そして、その後急激に暗くなって写真にも写らなくなったはず。偶然ながら貴重な写真が撮影できて良かったです。

2006年には、シュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星 C/73P も、核崩壊中の写真を撮影できましたが、こちらは大きめの塊が残っていて彗星としての活動も継続していた状態でしたので、撮影しやすい対象でした。

そして今回、アイソン彗星も崩壊してしまいましたが、写真なら写るかも知れないと期待...してました。でもね、

1130_ison-soho.jpg

太陽観測機 SOHO LASCO C3 での核崩壊後のアイソン彗星の変化、時間はおそらく世界時表記です。崩壊後しばらくはそれなりの明るさを保っていたものの、この記事を執筆した 11/30 21:30 現在で公開されている最新画像では急激に減光してしまって。

今現在はまだ太陽に近すぎて撮影は難しく、撮影が可能になるまではあと2~3日ほど待つ必要がありそうです。今後も急激な減光が続くように思いますから、写真でももう無理かも、という気がしますね、私の印象としては。

それでも、挑戦する価値はあります。ただし双眼鏡や望遠鏡でも視認できない可能性が高いと思いますので、目視に頼らず目盛り環や自動導入システムを使って座標を頼りに導入できる機材やスキルは必須でしょう。

残念ですが、これも宇宙の神秘。こんなにも注目を集めて居た中での彗星の崩壊劇は史上初 (※先述のリニア彗星はさほど注目されてませんでした) だと思いますので、この神秘を多くの方に知って頂いたことはきっと良いことなんだと思います。

この崩壊劇を知って、単に残念と思わず面白いと思うお子さんが居たら、学者の素質アリかもですよ!

Category: 彗星

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